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■ 越中ふんどしが締められないなんて

見たこともないフンドシを手渡されて
“締めてみろ”なんて言われても
締め方はわからないなあ
戦争映画のエキストラに参加したことがある人によると
“日給一万円で映画のエキストラ募集!”に応募して
参加者全員が体育館のような所に集められ
只今から徴兵検査のシーンをとりますから
全裸になって“フンドシ”を締めて下さいと言われ
“フンドシを締めたことがある人?”
誰一人として手をあげなかったので
“それじゃあモデルの人をよく見て締めて下さい”
前方の一段高いところの両側にモデルが二人
すでに全裸になっていて
“それじゃ締めて下さい”の合図で
前を向いたままの状態で
越中ふんどしをお尻側に垂らし
ヒモを前にもってきて蝶々結びをして
お尻側のフンドシを股をくぐらせて
結んだヒモと腹のすきまを通して
前袋の形を整えて
前に折り返して垂れさせる。
六尺に比べればいとも簡単なことだが
締めたことがない人はとまどうかも知れない。
この越中ふんどしを締めることさえ嫌がって
途中棄権した者もいたらしい
最後の全裸になっての検査のシーンで棄権するのはわかるが
長時間ふんどし一丁で立たされて撮影されていたら
フンドシを外されても以外と平気な気持ちになるらしい。
最後の検査のシーンはお尻側からしか撮影しないので
演技だけだと思っていたら自分の時だけ前にもカメラが来て
リアル感を出すためらしく
検査官役に本当に握られて
まさか最後までとは予想外だったそうです。
でも結局その部分は映画になってなかったとか。