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■ 褌親父の体験談

 田舎の農村、農家育ちの私、子供の頃は祖父も父も越中褌、近所の親父さん達もみな越中褌で越中褌は大人の男性下着として定着していた。扇風機すらない夏の暑い時期は家の中はもちろん家の周りでも褌一丁の生活は当たり前、越中褌の特性(?)か動くと前垂れは緩みがちで、しゃがんだ時、胡坐をかいたとき、昼寝の時など緩んだ褌の横から覗く男性器、普段のありふれた光景、そんな中で子供心に褌に憧れ、早く大人になって褌を締めたいとの思いは強く、中学生の頃、取り入れた洗濯物の中から親父の褌を取り出し締めたことも何度かある。 高校の頃、祖父は脳卒中で倒れ寝たきりのおむつ状態、親父はなぜだかパンツに変わり我が家から褌の姿は消えてしまっていた。
 社会人になって間もなく20代の半ばの頃、職場の忘年会の余興の福引で引き当てたのが越中褌の2枚セット、酔いもあって浴衣の裾を捲りブリーフの上から褌を締めて皆に見せたものである。
 その後、その褌は幹事が職場近くの衣料スーパーで買ったものだと知り早速その店へ、男性下着の棚の隅へ袋にも入れず裸のまま積み重ねてあるのを見つけ5枚まとめ買いをした。
 それから褌常用の生活が始まり、自宅では両親の前でも褌一丁、親父もおふくろも息子の褌について一言もなくすんなりと受け入れてくれた。物干し竿に並ぶ褌とパンツ、誰がパンツが親父で褌が息子のものと思っただろうか? 
 結婚に際し、婚前にホテルに入ったことがあり、褌姿をさらしたときは『エッ‼』という表情をした女房であったが何を言うこともなく受け入れ、結婚後は女房の前でも褌一丁、ただ裁縫が苦手で縫ってくれることはなかったので、不器用な私が自作するか、購入している。夏の暑い時期は自宅内では越中褌一丁で、その快適さを味わっている。
 ただ、褌一丁で寝ると朝起きた時には前垂れは大きく緩み、あるいは前垂れは外れ体についているのは紐だけ、時には紐も解けて足元の丸まっていたりで、陰部を隠すと言う下着の役目は果たしていないことが多いので、寝るときは褌を外し裸で寝ている。